歯列矯正の「中だるみ期」?モチベーション維持の秘訣

歯列矯正の「中だるみ期」?モチベーション維持の秘訣

Dr.asai 2025年6月8日

歯列矯正は、多くの場合、1年半から3年程度の長い期間を要する治療です。治療開始当初は、「きれいな歯並びになるぞ!」という高いモチベーションで臨んでいても、治療期間が長くなるにつれて、痛みや違和感にも慣れ、見た目の変化も乏しくなってくると、いわゆる「中だるみ期」に陥りやすくなります。「本当に終わるのかな…」「もう装置を外したい…」といったネガティブな気持ちが芽生え、治療への意欲が低下してしまうこともあるでしょう。特に、「歯が動いている気がしない」と感じ始めると、この中だるみは加速しがちです。このような時期を乗り越え、モチベーションを維持するためには、いくつかの工夫が役立ちます。まず、定期的な調整日に、担当の歯科医師や歯科衛生士と積極的にコミュニケーションを取り、治療の進捗状況や今後の見通しについて具体的に説明してもらうことが大切です。治療のゴールが明確になることで、再び意欲が湧いてくることがあります。治療開始時や過去の口腔内写真と現在の状態を比較して見せてもらい、これまでの変化を再認識するのも効果的です。また、自分へのちょっとしたご褒美を設定するのも良いでしょう。例えば、「次の調整が終わったら好きなケーキを食べる」「〇ヶ月頑張ったら欲しかったものを買う」など、小さな目標と報酬を用意することで、治療を続ける楽しみを見つけることができます。矯正治療をしている友人や知人がいれば、悩みを共有したり、励まし合ったりするのも心の支えになります。SNSなどで矯正仲間を見つけて、情報交換をするのも良いかもしれません。そして何より、なぜ矯正治療を始めようと思ったのか、その初心を思い出すことが重要です。理想の歯並びになった自分の姿を想像し、「もう少し頑張れば、あの笑顔が手に入る!」と前向きな気持ちを持つようにしましょう。中だるみ期は誰にでも訪れる可能性がありますが、工夫次第で乗り越えられます。焦らず、諦めず、ゴールを目指して進んでいきましょう。