「歯列矯正中に結婚式の日程が決まった!」「結婚式までに何とか歯並びをキレイにしたいけど、間に合うかな?」人生の一大イベントである結婚式を、最高の笑顔で迎えたいと願うのは当然のこと。もし歯列矯正の治療期間と結婚式のタイミングが重なりそうな場合、いくつか知っておきたいポイントや、歯科医師と相談できる「マル秘テクニック」とまでは言えませんが、調整の余地があるかもしれません。まず、最も重要なのは、できるだけ早い段階で担当の矯正歯科医に結婚式の予定を伝えることです。治療計画の初期であれば、結婚式の日程を考慮して、ある程度治療の進め方や装置の選択を調整できる可能性があります。例えば、結婚式当日に装置が目立たないように、一時的に前歯部分のワイヤーを細いものに交換したり、白いコーティングがされたものに変更したり、あるいは数日間だけ装置を外してもらうといった対応が可能か相談してみましょう。ただし、装置を一時的に外すと、その間は歯を動かす力がかからないため、治療期間が少し延びる可能性があることは理解しておく必要があります。また、治療の進行状況によっては、前歯の見た目が比較的整う段階で、一時的に治療を中断し、結婚式後に治療を再開するという選択肢も考えられます。この場合も、中断期間が長引くと後戻りのリスクがあるため、歯科医師とよく相談が必要です。もし、結婚式までの期間が非常に短く、本格的な矯正治療では間に合わないという場合には、「部分矯正」という選択肢も検討できるかもしれません。これは、全体の噛み合わせではなく、主に見た目が気になる前歯部分だけを短期間で整える治療法です。ただし、適応できる症例は限られます。究極の手段としては、結婚式の直前だけ、歯の表面に薄いセラミックのシェルを貼り付けて見た目を改善する「ラミネートベニア」のような審美歯科治療を併用するという方法もありますが、これは根本的な歯並びの解決にはなりません。いずれにしても、自己判断せずに、まずは担当の矯正歯科医に正直に希望を伝え、プロの視点から最善の方法を一緒に考えてもらうことが大切です。